FSRS設定ガイド:Ankiの復習量を減らす方法
FSRSとSM-2の違い、設定の考え方、ノートやPDFからカードを作る流れをまとめました。

TL;DR
FSRSは、Ankiでカードをいつ再表示するかを決める新しいスケジューラーです。最初にやることは多くありません。Ankiを更新し、デッキオプションでFSRSを有効にし、しばらくは初期パラメーターのまま復習します。設定の学習よりもカード作成と復習を早く始めたい場合は、FlicaのようなAIカード作成と間隔反復が一体になった流れも選択肢です。
Anki FSRS 設定でつまずく人は、機能が難しいからではなく、初日に触る項目が多すぎるから迷います。保持率、パラメーター、デッキプリセットを同時に変えると、復習量が増えた理由も減った理由も分からなくなります。
この記事では、初めてFSRSを有効にする人向けに安全な順番を整理します。仕組みから知りたい場合は、先に FSRSアルゴリズム解説 を読んでください。
FSRSが変えるもの
FSRSが変えるのは復習のスケジュールです。カードの文章を自動で良くしたり、あいまいな問題を直したりする機能ではありません。正解、失敗、迷いながら押した評価の履歴をもとに、次に出すタイミングをより現実的に推定しようとします。
設定前に確認すること
まず公式のAnkiを更新し、同期とバックアップを確認します。スマホでも復習するなら、使っているアプリ側の対応も確認してください。資格試験や語学試験の大事なデッキでは、全デッキを一気に変えるより、毎日使うプリセットから始めるほうが安全です。
有効化の手順
最初の目的は完璧な調整ではなく、安定した復習履歴を作ることです。
- Ankiを最新状態にします。
- 同期とバックアップを確認します。
- よく使うデッキのオプションを開きます。
- FSRSを有効にします。
- パラメーターは初期値のままにします。
- 数日から数週間、普段通りに復習します。
初期値と調整の判断
最初に多くの数字を動かさないことが、実は一番安全な設定です。
| 項目 | 最初のおすすめ | 変更を考えるタイミング |
|---|---|---|
| FSRS | 対象プリセットで有効化 | 毎日使うデッキが決まった時 |
| パラメーター | 初期値を維持 | 十分な復習履歴がある時 |
| 目標保持率 | 極端な値を避ける | 復習量が明らかに合わない時 |
| プリセット | 少なめに保つ | 科目の性質が大きく違う時 |
よくある失敗
遅れた復習を一気に片付けた翌日に、FSRSの良し悪しを判断しないでください。目標保持率を上げると安心に見えますが、復習量が増えることがあります。アルゴリズムの違いを比較したい場合は、FSRSとSM-2の比較も参考になります。
Flicaが向いている場合
Ankiは細かい設定やアドオンを使いこなしたい人に強いツールです。一方で、教材からカードを作る作業が面倒で復習に入れないなら、FlicaのようにAIカード作成と間隔反復をまとめた流れのほうが始めやすい場合があります。
FAQ
Anki初心者でもFSRSを有効にしてよいですか?
最新のAnkiを使い、初期設定から始めるなら問題ありません。最初から細かい数値を変えすぎないことが大切です。
FSRSの最適化はすぐ必要ですか?
すぐには不要です。実際の復習履歴がたまってから最適化するほうが意味があります。
目標保持率は高いほど良いですか?
必ずしもそうではありません。高すぎる値は復習量を増やすことがあります。
FSRSはカードの質も改善しますか?
いいえ。FSRSは復習タイミングを決める仕組みです。カードの問いは自分で明確にする必要があります。
FlicaはAnkiの代わりになりますか?
すべての高度なAnki機能の代替ではありません。設定よりもカード作成と復習開始を優先したい人向けの選択肢です。
まず有効化し、しばらく触らない
AnkiのFSRS設定は、最初から細かく調整するよりも、基本設定で復習を続けるほうが安定します。
設定で止まっているなら、Flicaのようなより簡単なAIフラッシュカードの流れで先に復習を始めるのも現実的です。
References
- Anki Manual: Deck Options and FSRS.
- FSRS4Anki documentation.
- Anki Manual: Backups.
- AnkiDroid official documentation.